薄利多売からどう抜け出したのか?:後編
今日は昨日の話の続きで、
僕がどのように薄利多売から
抜け出したのかを話していこうと思います。
もし今あなたが
「価格を上げたい!」
だとか、
「お客さんの数を減らしても
売上を伸ばしたい!」
と思ってるとしたら、
今日の話を参考にしてみて下さい。
昨日の話をまだ見てない方は、
こちらから確認してみて下さい!
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では早速前回の続きから!
そして20分待っているお客さんの
すぐ10分後には
その次のお客さんが来て
ストレッチを受けることになってました。
「まずい、
どうすればいい。。。」
そんな考えが顔に出ていたのか、
その20分待ってくれていたお客さんが
僕に向かってこう言ったんです。
「吹越君、
あのね!!
20分も待たせるなんて
一体どういうこと?
こっちは予約時間より早く来て
ずっと待ってるんだよ!
気分が悪いから帰るからね!」
そう言われた瞬間僕は、
こう思ってしまったんです。
「やっぱりこうなってしまったか。
いずれこんな日が来ると思ってた。」
と言う情けなさと、
「良かった。
次のお客さんからは
時間通りに案内できる。」
と言う最低な感情が。
申し訳なさと、
時間が調整された安心感と、
今まで感じたことのない
複雑な感情がそこにありました。
そしてその
怒って返ってしまった
お客さんの次のお客さんからは
遅れなくご案内が出来て、
その日は久しぶりに営業時間内で
営業を終えることが出来ました。
そして営業終了後、
決心がつきました。
そもそも無理だったんです。
パーソナルも治療も
回転数と売上だけを考慮して、
ギリギリの時間を設定していて、
そのうえパンパンに
予約を詰め込んでたので、
予約にお客さんが
遅れてきたとか、
対処が難しい症状の方が来たとか、
遅れを取り戻したりするのは
ほぼ不可能な状態でした。
でも回転数を上げないと、
売上目標は達成されないので、
無理を承知で薄利多売を
貫いていたんです。
ですが
いつものように予約時間を
押してしまうことが慢性化し、
いつの間にか体のクタクタから
営業後のデスクワークで
寝落ちしてしまうことが増え、
「こんな働き方、
とても10年後は出来ない!」
そう感じてはいました。
『いつか価格を上げなきゃ!」
頭では分かってました。
でも、
今いるお客さんが離れることに
とても恐怖を感じていて、
お客さんが離れてしまったら
売上はどうなるのかが
不安でたまりませんでした。
でも今回の件で分かったんです。
「もう無理だ。」って。
そう思った瞬間、
一気に吹っ切れました。
そしてそこからが早かったです。
今まで試算して作っていた
新しいパーソナルと治療系の
料金表を作り上げ、
既存顧客に対して、
料金改定のお手紙を
その晩のうちに作りました。
料金は治療系で
メインとなる料金が、
30分4500円から
50分8490円に変更となり、
分単価では150円から170円に
一気に上がりました。
パーソナルでは、
50分8100円から
50分10710円に変更し、
分単価を214円へと
上げる事へとしました。
この価格設定ですが、
月商目標を80万円として、
25日営業とした場合、
1日の売上目標が32000円
となるので、
8時間営業の場合だと、
1時間当たり4000円の
売上が無ければなりません。
ただしこの試算は、
予約がパンパンな状態であり、
今の予約パンパンな状態で
この目標達成が可能となるので、
余裕をもって、
稼働率60%の状態で
この目標をクリアしようと思いました。
と言う事は、
必然的に1時間当たりの売上が
4000円から6667円となり、
分単価は111円以上が
必要となってきます。
確かに今までの料金も
この分単価以上でしたが、
今回は余裕を持った
リザーブの時間の加味や、
僕以外の人間でも、
この売上目標をクリアできるように、
より高い分単価の設定へと
変更することとしました。
つまり売上目標から逆算して、
価格を設定したわけです。
いつか自分の店舗から
自分が抜けた時の事を考えて。
そしてこの料金表を
これまでお店に来てくださった
全てのお客さんの郵送し、
翌月からその料金を適用して
店舗を運営した形となりました。
もちろん離脱はありました。
大体顧客数の10%程度
だったかと思います。
通ってきている方には
丁寧に説明をして、
お手紙を手渡しする
って言う事もしました。
しかし、
価格を130%~180%ほどは
大きく上げたので、
言ってしまえば『顧客層』
が変わります。
それまでは
『体のちょっとしたトラブル』
が気になる方が来てましたが、
『体の深刻な不安』
を抱えた方が来るように、
広告もホームページも変え、
打ち出すメッセージも、
「どこに行っても良くならない方」
に対してメッセージを送るように
顧客もメッセージも変えました。
それによって、
料金を上げたとしても、
『その料金で納得した方』
が来るようになりました。
なので、
離脱もありましたが、
当初の予定通り、
『客数は減ったが、
売上はむしろ上がった』
となりました。
料金改定をした後だから言えますが、
価格アップはやってよかったです。
本当に良かったです。
もしあの薄利多売を
今でも続けていたらと考えると、
本当にゾッとします。
なんせ、
営業や掃除等が終わって、
22:00にカルテを書くために
デスクに座った瞬間
寝落ちしてしまって、
起きたら2:00だったなんて
週2~3はありましたから(^^;
妻からも本当に心配されました。
今では空いた時間に
次の商品を作ったり、
BtoBの事業を走らせたりと、
他にやるべきことに
手を伸ばせるようになりました。
業務委託のトレーナーを
受け入れられる余裕が出来たのも、
価格アップしたからだと思います。
地方では高価格帯は売れない
ってよく言われますが、
それは迷信です。
価格が競合の2倍だって
ターゲットとメッセージを
間違わずに発信出来たら
全くもって心配ありません。
競合の価格の2倍で
競合よりお客さんを集客してる
僕が言うんですから
間違いないと思います。
もし今日までの話を聞いて、
価格アップをしようと
思っている方がいたら、
ぜひチャレンジしてみて下さい!
いえ、
やるべきです!
薄利多売から抜け出して、
あなたが理想に感じている
仕事を手に入れて下さい!
応援してますよ!
頑張ってくださいね!