トレーナーなら、CPRを持っておくべき!
今日は
『救急救命の資格は取るべきか?』
について話していきます。
あなたは救急救命の資格って
何か取りましたか?
なんで僕が今
こんな話をしているのかと言うと、
実は先週末に
それこそ救急救命の資格更新を行って、
「やっぱり現役で働くなら
この資格は必須だなぁ!」
って感じたからです。
ちなみに僕が保持している資格は
国際救急救命って言う資格でして、
その中のAHA BLSプロバイダーコース
って言うのを受けています。
↓↓↓
このコースは通常の心肺蘇生法の他に
成人から乳幼児までの蘇生法や、
バッグマスクを使った人工呼吸と、
チームダイナミクスと言った
一人の救助者に対して
2名以上で心肺蘇生法をする方法など、
より実践的で専門的な救助法を
学ぶことが出来ます。
特に僕には小さい子どもがいるので、
小児や幼児の救命法に関しては
特に熱が入ります。
この救助法を学んでからは、
出張時にはポケットマスクを
常に持ち歩いて、
誰かが倒れたらすぐに
心肺蘇生が出来るように
用意するようになりました。
で、
僕がなぜ消防署の上級救命や
日赤の救急救命じゃなく、
国際救急救命の資格を
保持しているのかと言うと、
国際基準に準じたエビデンスがある
心肺蘇生法を身に付けたかった
と言う理由があります。
この国際救急救命の資格更新の為には、
更新時に基準を満たした
データを提出する必要があります。
例えば心臓マッサージは5センチ以上の圧を
18秒で30回する必要があります。
そして人工呼吸の量は0.8mlは
最低ラインで吹き込む必要があります。
さらに心臓マッサージから
人工呼吸を行い、
また心臓マッサージに戻るまでの時間は
8秒以内とする必要がある。
などなど。
蘇生を行うためのエビデンスに沿った
質の高いCPRを学ぼうと思ったら、
行きついた先がここだったわけです。
でもなんで、
そんなに質を追い求めて
この資格を保持しているのかと言うと、
実際に使ったことがあったからです。
初めて現場にあたったのが、
あれはたしか15年も前の話になります。
当初駆け出しのトレーナーで、
当時は日赤の資格を保有してました。
その時にの状況は
一体どんなものだったのかと言うと、
目の前で男性が車にはねられて、
数メートル飛ばされました。
僕はとっさに歩いていた近くの
コンビニに救急車とAEDを要請して
救助に走りました。
意識はあったものの、
かなり飛ばされていたため、
頸椎の固定を手で行い、
その間まわりの野次馬の人たちに
交通整理をお願いしました。
そんなことがあったのが
救急救命の必要性が高いと
思った最初の事でした。
そしてそれから数年後、
僕が高齢者の運動指導をしていた時、
僕のクラスではありませんでしたが、
高齢の女性が倒れたと
隣の教室から救助の要請が入りました。
僕が言った時には既に
意識・呼吸・脈拍がありませんでした。
僕は周りの人に救急車とAEDを要請し、
心肺蘇生に入りました。
高齢の方だったため、
心臓マッサージの時に、
肋軟骨がバリバリ折れる音が
手に伝わりました。
今でもその感覚を覚えています。
そしてAEDがやってきたので
それを付けて心肺蘇生を継続し、
救急隊が来るまで続けました。
たしか10分ほどだったと思います。
ですが最後まで意識は戻らず、
お亡くなりになったと後から聞きました。
こういった経験があり、
もっと救命率が高いやり方を
覚えておく必要があるんじゃないかって
そう思って今の資格を取りました。
それが功を奏してか、
この資格を保持してから少しして、
仙台の買い物中に女性が倒れたのを
たまたま発見して、
心肺蘇生に入ったところ、
心臓マッサージ中に
息を吹き返すことに成功しました。
ほんとによかったです。
その時にラッキーだったと思ったのは、
僕の他に看護師さんも
偶然に立ち会っていて、
僕が心肺蘇生をしている間
常にバイタルをチェックしてくれて、
僕にフィードバックをくれていたのでした。
なので、
チームで役割を持ちながら
心肺蘇生をすることのメリットも
実感したという訳でした。
なんだか国際救急救命の
回し者みたいな感じになりましたが、
心肺蘇生をしっかり学んでおくことは、
僕たち体を扱うものの
必須事項だと思います。
しかもその技術が
現場だけじゃなくて、
僕のように生活の場においても
役立つことがあるはずです。
ぜひこの機会に
あなたも心肺蘇生の資格を
どこかで履修してみて下さい。
もし国際救急救命で資格を取るなら、
吹越からよろしく伝えられたと
言って頂けると、
喜んでもらえると思います(^^)